高幡不動から聖蹟桜ヶ丘へ5
これは前回の続き
賃貸物件ではあるが、高層アパートが木になるのでもっと近くで見てみた。
11階建の堂々としたアパートである。
団地のアイストップとしてはスターハウスが有名だが、こちらは階数で言うと実に2倍以上あるので、昔も今もこの地区では相当目立っているし、6階から上は遮る他のアパートもないので見晴らしは最高だろう。
入口に廻ってみた。
民間の分譲マンションなら必ずある管理人室が無いばかりか入口の扉もない。いきなり廊下である。
ここは賃貸なのでそういう面もあるのだろうが、分譲でも公営はこんな感じなので標準的か。
逆に民間マンションの広いエントランスなどは居住に直接関係ない差別化の為だけの設備とも言え、公営のほうが良心的ともいえる。
さてバスで聖蹟桜ヶ丘方面へ。
高幡不動から高幡台経由のバスが殆どなので便利。
ここのバス停は「百草センター」という。
高幡台団地バス停は「高幡台センター」ではないのになぜここは百草センターなのか。
鉄道やモノレールと、バスの一大結節点になっている「多摩センター」とは天と地ほどの差がある。しかもロータリーになっている訳でもない。
バスが来た。
高幡不動から聖蹟桜ヶ丘へ4
これは前回からの続き
百草団地は賃貸棟が概ね白、分譲棟が水色に塗られている。
首都圏にどれくらいURの団地があるかは分からないが、千葉の団地はこの様な塗り分けではなかったと記憶する。
起伏がある土地だからか、この様に10世帯5階建の団地の両端に階段を設けて一つの長い建物としている棟が多い気がする。
現在は取り壊し前で柵に囲まれているが、斜面に沿った形の団地があった。
団地案内図ではこの斜面団地と隣の10世帯が分譲等となっているが、他の分譲棟とはかなり離れたところにある。バス停からも遠い。
団地周縁を歩くとエステート百草という見た目は団地そのものの民間分譲マンションがある。
そのあたりが大体、百草団地の賃貸と分譲の境となる。遠目には色だけ違う様に見えるが、経験上、窓のサッシュや郵便受けなど細かなところが経年により更新されている団地もある。
ゴミ捨て場は高幡台同様きれいだ。
2枚目の写真は一見モラルのない住民が適当に捨てているのかと思わせるが、資源ゴミ回収だ。指定場所に決められた時間に捨てているのだろう。
駐車場と緑地、通路どれをとってもきちんと手入れされている。
団地商店街は高幡台よりお店が多く、飲食店や理容室、スーパーがある。ヤマザキスーパーは市川で見た事があるが、百草にもある。ヤマザキショップの大きいやつなのか、それとも本当にヤマザキが経営しているのかは分からない。そして休日は休みらしい。
飲食店は寿司屋と中華屋と食堂だ。人影まばらな商店街でなぜ3点も飲食店が営業できるのか。もしかすると団地住民の高齢化で自炊が億劫になっている世帯が多いのか?
仮設っぽいが焼き鳥屋もある。
商店街の脇は広場と公園になっている。
私が訪ねた日は小学生が5人ほど走り回っていた。
これくらいの広さなら夏にはきっと盆踊り大会なども開かれるのかも知れない。
百草団地という名前ではあるが、ここから百草園駅に行くバスはない。
駅といえば高幡不動か聖蹟桜ヶ丘なのだ。どちらも特急停車駅だし対して百草園駅は各停のみが停まる地味な駅だ。ただ百草園駅への道路が無い訳ではなく、百草園駅に向かう道路の駅側起点の交差点名は百草団地入口だ。交差点名に百草団地とあるのにアクセス手段としてのバスがないのは実に忍びない。
さて、百草団地だが、若干不便な場所にあるせいか50.3㎡350万円で売り出されている部屋を見つけた。
エレベーター無しの5Fで、リフォームも行っていない様なので、日野、八王子、府中辺りに職場があるか、滅多に下界に降りない人でもないと買う利点がないと思うが、どうだろうか。
日野自体はいい街だし、聖蹟桜ヶ丘周辺も買い物するにはいいところだ。
百草団地もスーパーがちゃんとしていればまず文句はないレベルだ。ヤマザキスーパーはBig-Aよりはマシだと思う。OKストアなら最高だが、百草団地には厳しいだろう。
もうちょっと百草団地を見てみよう。
高幡不動から聖蹟桜ヶ丘へ3
この記事は前回からの続き
高幡台団地と百草団地の間は緩い谷となっている。
奥の白いビルが百草団地の高層棟だ。
賃貸だったはず。
高幡台団地にはない百草団地の象徴的な建物だ。
まったく長閑な景観だが、これでもバスは10分に1本通過するしこの十字路を左折し坂を下って行くとその先には百草園駅がある。
民間のマンションがあるので見た目ほど田舎という訳でもないが、かといってバス停が近くにある訳でも無く通勤はバイクかクルマが必須だろう。
最もちょっと歩けば百草団地バス停があるのでなんとかなるのだが。
団地に着いた。案内図は高幡台団地と同じく白い部分が分譲棟部分だ。
全体が判る見取り図は大きい団地では見かけないが便利だ。
高幡不動から聖蹟桜ヶ丘へ2
この記事は前回からの続き
高幡台団地に40平米以上500万以下の物件は見つからなかった。
だが折角なので分譲棟を見ることにした。
この手の築50年を迎えるかという雰囲気の団地はエレベーターが無く、有っても階段を中心に左右10世帯しか利用者がいないので管理費が高いと聞いた事がある。
故に賃貸では2階より数千円程度安く入居する事が出来たりする。ただ、ここは分譲棟なので家賃は所有者次第だし、大抵隣接して賃貸棟があるので賃貸は大人しくそちらから探したほうがいいだろう。
こんな感じでバイク、自家用車駐車場が準備されている。
来客用の時間貸し駐車場もあるのはなかなか設備が整っているほうだと思う。
賃貸区画と分譲区画は案内図では明確に分かれているが、共有区画には自由に出入り出来る。建物は古いが、共有区画が緑豊かなのはURならではだろう。
次に団地内商店街。
当時はどんなだったか分からないが、現在はローソンストア100がスーパーマーケットの機能を果たしている。きっと本当に必要最低限の機能だろう。頻発するバスに乗れば5分で大きなスーパーや輸入食材が揃う高幡不動SCがあるのだから。
他には郵便局ときらぼし銀行のATMがある。この銀行はイオン銀行や三井住友信託銀行の手数料が一部の時間無料だ。昔、東京スター銀行が結構な数の銀行と提携してATM手数料を無料にしていた。地方のスーパーに東京スター銀行のATMがおかれまくった時期があるけど、結局どうなったのか。
ではバス停に戻り高幡台団地から百草団地へ行こう
高幡不動から聖蹟桜ヶ丘へ1
高幡不動駅から高幡台団地へ
新宿から30〜40分。京王線の優等列車が停まる駅の中では割と乗降客が少なく着席チャンスに恵まれた駅。
駅に併設して京王高幡SCがあるけど、京王せいせきSCと同じ様なもんだろと思っていると地味さに驚くというか、核が無いというか。
交通の便はとても良く、JR日野駅には12分間、豊田駅には日野市ミニバスの各系統が毎時3から4本出ている。
今回はこの駅から高幡台、百草団地を訪ねる。
高幡台団地には高21、22、23系統でアクセスできる。それぞれ帝京大学行き、百草団地ゆきと聖蹟桜ヶ丘駅行きだ。25系統三沢台下行きも両団地を経由するが、これは特に考慮しなくてもいいだろう。
駅前ロータリーからちょっと離れたところに団地行きのバス乗り場はある。
目立つ看板があるので間違える事はないと思う。地図上を見ると高幡台団地は駅から結構近いのだが、絶対バスを使ったほうがいい。団地は崖の上にあるのだ。
この団地で暮らすなら車かバイクは必須と感じた。
バスがあるから不便ではないが、バス以外に移動手段が無いのと、バスが主な移動手段というのは、同じ様でちょっと違う。
地図で見ると本当に近い。途中のバス停も高幡十字路のみ。運賃180円。
以前、熱海でバスに乗った時は随分と急な坂を登る路線バスだと思った。1速でジリジリ進むのだ。この路線はそれほどでもないが結構エンジンが唸り声を上げるであった。